伊藤佑也『木版描線・標本展』レポート

8/8(木)～8/31(土)に開催いたしました『木版描線・標本展』は多くの方にご来場いただき無事終了いたしました。
ご来場いただいた皆さまありがとうございました。

今回『木版描線・標本展』の展示をしてくれたグラフィックデザイナーの伊藤さん。
山梨出身の伊藤さん。今回初めて山梨での展示開催となりました。
山登りが好きで、地元山梨の山を登り続けていたら山を描きたくなり、山で拾った木片を四角に切って木片とした。登った山々を日記をつけるように線で描いてきたことがライフワークとなり木版でドローイングしている。

今回は会期が夏休みとゆうこともあり山梨の山に生息する生き物たちをテーマに描いてくれました。

木版の点と点で繋がった線で描かれている生きものたちにもそれぞれ表情があるみたいで、何かもの言いたげな感じだったり、すっとぼけているような表情だったり、また生きものらしく標本に収まっていなかったり。

夏休み中のお子様から大人まで楽しめるようなテーマだったので、皆さんお気に入りの生きものを見つけたり、こんな生き物山梨にもいるんだね！など見に来てくれた子供達はもちろん大人も童心にかえるようなワクワク感が伝わりました。
特に、会期中のワークショップに参加してしてくれた方々は無心で木版に集中していて出来上がったときの嬉しそうな表情は子供同然！

山梨百名山の山の稜線の切り取り方が山登りが純粋に好きでドローイングを楽しんでいる感じが伊藤さんらしくてよかったです。
そしてライフワークとして続けていることの大切さ、好きを貫くっていいなと感じました。

今回はこちらの作品のバンダナもグッズで制作しましたがとても人気でした。
ご購入いただいた皆さまありがとうございます。

８月の展示は山に囲まれた山梨らしい展示ができて良かったです。
また、山に行くとき、日常で山を眺めるとき、夏の思い出として文化沼での展示や木版を体験したことを思い出してくれると嬉しいです。
是非、木版キットに入っていた木の木片でも自由にドローイング楽しんでみてくださいね。